おうとつげぇむ録 十六夜のフォルトゥーナ

十六夜のフォルトゥーナ

タイトル:十六夜のフォルトゥーナ
ブランド:Lapis lazuli
ジャンル:恋愛ADV
ハード:Win:Vista/7/8/10

 なんか物凄い久々にギャルゲーっぽいギャルゲーをやった気がする。

 久々過ぎて作中のノリに馴れるまで結構時間がかかった……。


 流浪の旅をしている主人公『九条薫』は五条という町で行き倒れている所をシスターである『汐宮ルシア』に助けられる。暫くはその町に滞在する事とした薫であったが、町では連続殺人事件が起きており――

 プロローグはこんな感じですが、サスペンスかというと全くそんな事はなくファンタジー物ですね。

 町に跋扈する魑魅魍魎をバッタバッタとなぎ倒し、そんな中ヒロインと仲良くなってなんのかんのみたいな。

 バッタバッタは言い過ぎですけどね。

 そもそも戦えるの一人しかいないですし

 ルートによってはそもそも戦ったりする展開にならなかったりで、ルートによってかなり印象が違うゲームですね。まぁキャラクターを取り換えただけで似たような話を展開するだけの内容に比べれば印象は良いですね。

 個人的にはストーリー云々よりもキャラクター配置が上手くいっているゲームだなぁと思いました。 

 主人公は旅人といえば聞こえは良いんですが様は文無しの住所不定無職なんですよね。

 コイツの何が凄いって、暫く町に滞在する事を決めたという割には、やる事は「浜辺にテントを張って不法占拠し、毎日三食をヒロインの家行って恵んで貰う」という事をするだけの毎日なんですよね。

 ヒロインのルシアちゃんの家が教会なんでまだ体裁的にはギリギリな感じですが、描写的に炊き出しをやっている描写もないので完全に一つの家庭に寄生している状態なんですよね。

「旅をしているといつ飯にありつけるかも分からんから、くれると言うならありがたく貰うのが俺の主義だ」

 とかそれらしい事を格好つけて言っているのですが


「良しルシアの所に朝食を食いに行くか」

「腹も膨れたし町をぶらぶらするか」


「良しルシアの所で昼飯を頂こう」

「腹も膨れたし町をぶらぶらするか」


「もしかしたらルシアの所で夕食が食えるかもしれない」

「よしテントに戻って寝るか」


 これのくり返しですからね。流石の私も軽く引くレベルの寄生生活です。これに加えて、ギャルゲーやラノベ主人公に良くある「何故かやたら態度がデカイ」という要素も加わって、そうとうのクソ野郎度を発揮していて物凄いです。

 旅人としての最後のプライドかの如くやたらテント生活を続けますが、それすらも町の住人からすると迷惑行為以外の何ものでもない事を考えると大人しくヒロインの家に転がり込んだ方がマシだと思える辺りも中々。

 んでこのどうしようもない薫君なんですけど、周りのメインキャラ勢も普通に「プラプラしてるクソニート」として扱うんですよね。流石に『唾棄すべき社会のクズ』レベルの扱いはしませんけど、事あるごとに「定職についてない」「テント暮らし」「ルシア家に毎日タダ飯を食らっている事」をイジラレれるんですよね。

 このお陰で主人公のグループ内の地位があまり高くないので私的にはギリ許せる範囲内に収まっている感じでしたね。さらにメインヒロインの「汐宮ルシア」ちゃんだけは唯一、薫をニート弄りをせずに全てを受け入れる慈悲深さを見せることで、良くある「心優しいヒロイン像」を強調出来て作中でも唯一無二さを計れているので中々良く出来たキャラクター配置だなぁと思いました。

 ストーリーや設定そのものは無難な感じではあるのですが、ちょっと情報開示の仕方があまり好みではないかなぁ。

 この作品幽霊が存在していて、薫やルシアも幽霊が見ることが出来る人間という設定なんですけど。「この幽霊が存在する世界」という説明が物凄い唐突なんですよね。

 夜な夜なルシアちゃんが悪霊や迷える魂を徐霊して回っているんですが、それをたまたま見た薫君が
「そう、なにを隠そう俺は幽霊が見える人間なのだ」みたいな感じでいきなりプレイヤーに情報開示したり
 また薫君には予知夢を見る能力があるのですが、それも殺人事件が起こったと言うニュースを見て
「俺はこうなることを知っていた俺には予知夢の能力があるのだ」みたいな感じだったり物凄い唐突なんですよね。

 テキストを見直してみると所々をそれを匂わす様な描写は確かにあるんですが、言われてみれば確かにそういう描写にとれなくもないレベルのもので、関心というよりはもうちょっとやりようが有ったんじゃないかという思いのが強くなってしまいましたね。

 あと序盤はエンカウントしたスライムをメラでぶち殺す位の軽いノリで悪霊を祓っていたのに、急に深刻な悪霊バトルにシフトしていってしまったのでちょっと展開について行き辛かったですね。

 部分部分で伏線とかを散りばめて興味を煽るなら良かったのですがそれもなくて、ここら辺もちょっと唐突感があるのでイマイチ乗り切れないのが正直な所です。
 いっそ悪霊退治はフレーバー要素程度で手ごわいであろうボスたちも軽い感じで倒しても良かったかな―とは思いますね。

 主人公も見てるだけですしね

 なんやかんや言いましたが、個別ルートはそこそこにこちらの予想を外しながらも無難に纏まっています。主人公のニート弄りに馴れれば割とコメディ部分も悪くないし結構楽しめた作品でした。

 ・キャラクター&ルート別感想
 ※ネタバレあり
 
 

・評価
ストーリー: ★★★
キャラクター:★★★
エロ比率: ★

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