おうとつげぇむ録 SAKURA~雪月華~

SAKURA~雪月華~

タイトル:SAKURA~雪月華~
ブランド:プリンセスソフト/Circus
ジャンル:アドベンチャー
ハード:PS2

 僕らは二人で一人の安倍晴明だ!

 選択肢を間違って選ぶ事故が多発したんですが……何でか解った。メッセージウィンドウに出てくるから勢いでボタン押しちゃうんですね。

 PS2版『D.C.』みたいに時間帯でタイトル画面でのシステムボイスに変化があるのは面白いですね。


 主人公である草薙誠が所属する演劇部は次のイベントの機会に部としての活動を見せなければ廃部の危機に直面していた。
 そんな中謎の転校生である『出雲明日香』が1冊の本を持ち寄り『コレを演劇にして欲しい』と演劇部にやってくる。
 その本を読んで不思議と話に引き込まれた誠は、驚異的な早さで脚本を仕上げてしまう。
 配役もスムーズに決まり早速通し稽古に取り掛かるがその時、役者達には実際に内容を経験したかのような奇妙な感覚に捕らわれてしまう。


 この持ち寄られた本の内容が三編に渡って転生を繰り返しながらも最終的に浮かばれない悲恋物でぶっちゃけると主人公達がこの登場人物達の生まれ変わりという訳ですね。

 そして『通し稽古をする』という名目を使って昔からの悲しい運命の回想をプレイヤー側に見せて行きます。

 これは過去回想するうえでは結構スマートな手段ですね。今まで思わせぶりな事を言ってた人物が急に『全てを話そう』とか言って長い過去回想に入るよりは話のブツ切り感がなくて良いですね。

 三編は平安、鎌倉、大正の三つの時代に別れており、それぞれ

 平安は安部晴明の復讐話

 鎌倉は木曾義仲の息子と源頼朝の娘の悲恋話

 大正は骨董品店の双子の兄弟と不治の病に侵された少女との呪われた運命を決定づける話

 となってます。

 学校でこんなポンポン時代が変わるバッドエンド物を急に見せられて内容についてこれる生徒がどれだけいるのだろうか……

 時代考証やらを無視して(というか出来るほど私に知識が無い)個人的に三編の中では鎌倉編が一番話として面白かったですね。

 コレ一編で親に政略結婚に利用されながらも互いに惹かれあっていき、その最中親同士の争いで結ばれず終わってしまうという悲恋物としては結構纏まっている内容なので。

 大正編は叙述トリック的な事を試みているんですが、如何せん短すぎる所為でバレバレであまり機能してなかったのが惜しい感じでしたし

 平安に至ってはなんか全体的にグダグダしてて

 無意味に皆不幸になっている感が強いです。

 平安編大雑把なまとめ

晴明ママ「夫が殺された!めっちゃムカつく!晴明復讐しろ!」
晴明「御意」

晴明「盲目の物乞い女拾ったらめっちゃカワイイ!心洗われる」

晴明ママ「この呪われた剣で復讐するのが一番相応しいコレ使え」
晴明「御意」
晴明ママ「でもこれ封印されてるから、お前が拾った女を殺せば封印が解ける。殺せ」
晴明「嫌だ」

晴明ママ「晴明が殺さんから私が女殺す」
晴明「駄目っつってんだろお前が死ねや!」
盲目女「憎しみで人を殺す晴明様なんて見たくない止めてぇー」
晴明ママを庇ってグサー盲目女死亡

晴明ママ「自分から死んだザマァ」
晴明「んだとコラァ死ねやぁ!」グサー
晴明ママ「絶対に許さん!呪ってやる!」
晴明ママ死亡

晴明「女が死んでとても悲しい」
復讐相手「なんか俺も呪われた……」
式神「女の生まれ変わりを守れとムチャブリされた……」


 なんだコレ……

 夫を殺された復讐に相応しい剣の封印を解く為に息子の女を殺す必要があって親子で争ってたら巻き込まれて女が死んだ。

 もう別の武器で復讐しろよ!

 晴明ママがどうしても封印された剣で復讐したい所為でなんかグダグダになっちゃってますね。

 晴明さんも「憎しみで人を殺す様な人間にならないでー」って女が自己犠牲で死んだのに、晴明ママの様子を見て即座に怒り狂って殺してますしね。

 気持ちは解るけどそれでいいの?

 悲劇の連鎖の始まりみたいな感じなんですけど

 頑張れば回避できたんじゃないだろうか

 まぁそんな三編の通し稽古を終えると、主人公とヒロインも過去の記憶が戻って愛を誓い合い。ついでに復活した晴明ママを流れでぶっ殺して悲しみの連鎖を断ち切りハッピーエンド……というのがメインヒロインの話ですね。

 全体的に見ればそんな悪い内容でないと思うんですよ。ただ完全に私の個人的な好みの話なんですが

 転生物ってあんまり好きじゃないんですよね……

 なんか何百年も前の記憶が甦って

男「お前はまさか○○(過去の名前)」

女「思い出してくれたんですね××(過去の名前)」

男女「ようやく会えた嬉しい愛している」


 みたいなやり取りとかみると

 悪霊に体乗っ取られた様にしか見えなくて怖いんですよね

 長年生きてたキャラが生まれ変わりのキャラをみて度々転生前の名前呟いたりとか何度もやられるとイライラしますね。

 魂レベルで早い者勝ち現象みたいのが起きているかと思うとモヤモヤしちゃいます。思いだす前の現代キャラの人格が間接的に殺されているというかなんか見ていて悲しくなります。

 もちろん別のルートに行くと、「過去の出来事とか生まれ変わりとか関係ない!!」みたいなやりとりもあるんですけど……

 通してみると結局メインヒロイン(転生前の恋人)が主軸で他のヒロインはゲームとしてルートが与えられているに過ぎない感じが強いんですよね。

 どうしても運命的に決められた絆的な物が目立ちます。

 このゲーム自体で言うなら、メインヒロインの小雪と明日香ルート以外は本当におまけなんですよね。

 そういう意味でいえば「」はそういう配慮が良く出来ていて私は好きなんですよね。最終的に全てのヒロインが対等の位置にいる感じが上手いです。

 まぁ私が転生物が苦手というだけで、ゲーム自体の出来はそこそこ良いと思います。

 各編の始まりと終わりにアニメーションいれたり、各ヒロインの声優さんに歌わせた各キャラ専用エンディングソングとか

 キャラクターの立ち絵が少しバランス悪かったりしますが、過去編も含めて立ち絵も複数用意してフルボイスですし。

 シナリオも私が苦手なだけで転生物としては無難に纏まってますし。

 力作である事は確かです。

 当時の人気声優をあらかた起用し無難なキャラと話で回しながら演出にそこそこ力を入れるという

 金のかかった佳作

 という感じですかね。

評価
ストーリー:  ★★★
キャラクター: ★★
アニメーション:★★★

uni.
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